沖縄本島研修レポート~2016~

今回は「春の沖縄を味わおうぜ!」ということで、沖縄本島に向かいました!
日目の夜に自分たちが獲ったものでバーベキューをするため、食材を集めながらの旅です。

■研修初日  4月4日

まずは干潟の生物多様性日本一といわれている泡瀬干潟で潮干狩りをしました。

干潟ではムナグロ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリが見られ、干潟周辺ではセッカ、ゴイサギがたくさんいました。

潮干狩りを終えると、沖縄らしいどしゃ降りの雨が降ってきました。
こんな時はなんくるないさ~ということで名護市にあるオリオンハッピーパークで
オリオンビール工場見学をしました。
原料のホップのにおいは強烈!
昔嗅いだナギナタコウジュのにおいを思い出しました。

夕方、今回の宿「民宿さじ」に到着。
キョッキョッキョッキョッキョッとヤンバルクイナの声があちこちから聞こえてきます。
さじの向かいにある川で釣りをしたり、オオウナギの罠を仕掛けたりしました。

夕食後はいよいよナイトツアー。いざ出発!
今日は雨なので両生・爬虫類が多くいそうな予感がします。
何本も沢を横切る林道をゆっくりと進みました。
雨が降っていて湿っているせいか、林道はカタツムリパラダイスでした。
巨大なゲジゲジ、ムカデ、カニも地面を這っていました。沢の岩には巨大なナメクジがいました。

林道の脇でハブを見つけましたがすぐに林の奥へ消えていきました。
ヒメハブはじっとしていましたが、近づくと飛びかかってきました。
クロイワトカゲモドキは木の幹や側溝の中でじっとしていました。
シリケンイモリは道路や側溝の中を歩いていました。
落ち葉をめくるとヘリグロヒメトカゲが出てきました。

カエルは林道沿いにたくさんいました。

この他、オキナワイシカワガエル、リュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエルも見れ、オキナワアオガエルが鳴いていました。

林道をさらに進むと、いきなり地面から何かが飛び立ちました。

正体はリュウキュウオオコノハズクで、ミミズを採餌中だったようです。
最後に、日没前に仕掛けておいた「カーテン式ライトトラップ」を見に行きました。

「カーテン式」は、かかったら死んでしまう「ボックス式」と違い、生きたままの姿を観察できます。
水銀灯を当てた白い布に、蛾を中心とした昆虫がびっしりと集まっていました。

■研修二日目 4月5日

朝から雨模様。
今日の夜はバーベキューですが、「自分たちでとったものしか食べてはならぬ!」
という掟なので、なんとか食材をとらなければいけません!
オオウナギを外したので、焦ります。

…そんな掟もいつの間にか空腹に負けて忘れられ、JA名護や肉屋へ買い出しに行きました。
天気が良くなったので、山と海で山菜採りをしました。
さあ、ここからバーべキューの始まりです。

天ぷらにしたヒカゲヘゴはねっとり、モンパノキはホクホク、ツルナはサクサク、アオサは砂ジャリジャリ、ヨモギはカラッとどれも美味しかったです。

 

■研修三日目 4月6日

朝から晴れです。今日は帰るので徐々に南下していきます。
まずは、金武町の水田地帯でバードウォッチング。

この他、水田ではアマサギが群れていました。
一時リュウキュウヒクイナがでてきましたが、すばやくヨシ原へ隠れてしまいました。
マングースを短時間で3頭ほど見かけました。ここは生息数が多いのでしょうか。

さらに南下し、豊見城市にある与根の三角池でバードウォッチング。
狭くてゴミが流れついている人工遊水地ですが、えっ!と驚くほど水鳥がいました。

この他、ヘラサギ、タシギ、ヒバリシギ、アオアシシギ、セイタカシギなどが見れました。

○今回の研修はこれで終了です。
たくさんの生き物に出会い、色々な物を食べ、新しい発見がありました。
3日間という短期間では物足りないですが、また沖縄に行く理由ができました。
これからも日本全国津々浦々行けるように頑張ります!

○おまけ
最後に見送ってくれたホオグロヤモリ
ホオグロヤモリ
民宿さじの部屋にて

林道で出会った
ナミエガエルの尻
ナミエガエルの尻

 

長文の閲覧ありがとうございました。